こんにちは、ウチダです。
さて、突然ですが文系で数学の勉強法に悩んでいる方は非常に多いと思います。
英語や国語で点数が取れていても、数学で点数が伸びないと、なかなか国公立大学は難しかったりしますよね汗
また、難関大受験や私立で数学受験をする方は、数学の二次対策もしなくてはいけません。
文系数学ができるようになりたい!おすすめの勉強スケジュールとかはあるの?
何か私でもすぐに真似できそうな、おすすめの勉強法があれば解説してほしいです。
ということで本記事では、文系数学の $3$ STEPの勉強スケジュールやおすすめ勉強法 $3$ 選というテーマで、
- 東北大学理学部数学科卒業
- 実用数学技能検定1級保持
- 高校教員→塾の教室長の経験あり
の僕がわかりやすく解説します。
文系数学をマスターするための勉強スケジュール3STEP【すぐに真似できる】
まず数学の勉強には、大まかに分ければ
- 基礎固め
- 応用力養成
- 過去問演習
という $3$ つの段階があります。
ただ、これだけを言われても、
それはわかるんだけど…「自分が今どの段階にいるのか」とか、そういう具体的なことがわからないんだよなぁ。
こういうふうに感じる方は多いでしょう。
よって、まずはそれぞれのSTEPを詳しく解説していくので、自分の段階を測る指標というものを理解していただければと思います!
STEP1.基礎を固めて教科書レベルの問題が解けるようになる!
まずは、「公式を使って問題が解ける!」という成功体験を、一つでも多く積み重ねることがポイントです。
また、この経験を繰り返すことで、
なるほど。この公式はよく使うから重要度が高いんだな。
う~ん。この公式の用途は非常に限定的だわ。
というふうに、公式の”優先度・重要度”的なものを、肌で感じていくことができます。
文系で数学に苦手意識を感じている方は、この”成功体験”が圧倒的に不足している傾向があります。詳しくは以下の記事で解説してますので、よろしければあわせてご覧ください。
数学を苦手から得意に変える方法3選
数学ができるようになるには、信頼できる指導者の存在が重要です!
以上について、わかりやすく丁寧に解説します。
「他の科目はまあまあいいけど、数学だけがどうも足を引っ張っているんだよなぁ…」と感じている方は必見です。
目安としては、「単元が細かく明示された教科書の例題~練習問題レベルであれば、すぐに解法が頭に思い浮かぶレベル」まで強化することを目標にしましょう。
(例.「二次関数の最大・最小」という分野が指定されていて、その分野の例題、たとえば場合分けの問題などが解ける)
STEP2.教科書の章末問題レベルや参考書の応用レベルが解けるようになる!
STEP1→STEP2に進むには、ただ公式を覚えて使うだけでなく
- どうしてその公式を使うのか
- そもそもどうしてその公式が成り立つのか
などなど、数学という学問に対する”理解”が必要不可欠になります。
”理解する”というのは、”すべてを完璧にする”ということでしょうか…?
そこまで難しく考えなくてOKです!自分の中で「だからこの公式は成り立つんだ!」「だからこの公式を使うんだ!」などの”納得感”があるかどうかが重要です^^
ただし、自分の中で納得していても「本当にこれでいいのか…」と不安なときは、周りに聞いて正しいか確認しておきましょうね。
目安としては、「第◎章(たとえば「二次関数」や「図形と計量」みたいな感じ)で明示された教科書の章末問題を、色々試行錯誤しながら解けるレベル」になれば、このSTEPはクリアです!
教科書のレベルにもよりますが、正答率80~85%ぐらいを目標に頑張りましょう。
STEP3.過去問を解く方針が立つ!
最後は、過去問を見たときに、「これはこうやって解くのでは?」と予想・方針が立つことを目標にしましょう。
なんで過去問は、解けるようになることが目標じゃないの?
入試本番で点数を取るためには、「過去問を解き直して完璧にすること」より「解法をパッと思い付けること」の方が重要だからです。だからといって復習を疎かにするべきと言っているのではありません。汗
大体イメージはつくと思いますが、大学の入試問題で $100$ 点を取れる人はそうそういません(難関大であれば特に)。
なので、「いかに点数を稼ぐか」という考え方が重要であり、そのためには
- 捨て問を見抜く力
- 解法を見つける力
- 高い計算力
- 完成度の高い基礎力
などなど、色んな能力が複合的に必要なのです。
だから過去問演習では、今まで培ってきた「基礎力」や「計算力」を活かして、次のステップに進むことが大切です。
入試本番で解答を $0$ から生み出すことは非常に大変な作業です。だからこそ、STEP1とSTEP2でどれだけ成功体験を積み重ねてきたか、がここで活きてきます!
ここまでの話と、到達しておきたい時期の目安を表でまとめます。
STEP1 | STEP2 | STEP3 | |
---|---|---|---|
概要 | 成功体験積み重ね期 | 公式理解・納得期 | 過去問演習期 |
目標 | 教科書の例題~練習問題の解法がパッと思い浮かぶ | 教科書の章末問題や参考書の応用レベルが大体( $8$ 割)解ける | 過去問を見て、解答の予想や方針が立つ |
到達しておきたい時期 | ~受験学年の6月まで | ~受験学年の10月まで | 受験学年の11月~ |
ぜひ参考にして、受験に間に合わないことがないよう積み重ねていきましょう!
【すぐに真似できる】文系数学おすすめの勉強法を3つ紹介します
さて、ではいよいよ「すぐに真似できる」おすすめの勉強法を $3$ つご紹介致します!
①「解法 30 秒暗記」で問題数をカバーする
これは、STEP1~STEP2前半の方に特におすすめな勉強法です。
文系の方は、どうしても「英語」「国語」「社会」などに時間が取られてしまい、数学にあまり時間が避けないと思います。
そこで、この「解法 $30$ 秒暗記」を取り入れることで、
- 勉強時間の短縮になる
- それでいて、問題に対する瞬発力も上がる
- 頭の中で論理を組み立てる能力が鍛えられる
と、一石三鳥の効果が期待できます。
塾の教室長時代、生徒によくやらせていました。これを継続することで、問題に取り掛かるまでの時間がかなり短縮されるので、「テストになるといつも時間が足りなくなる…」と悩んでいる方にも非常におすすめですよ!
また、解法 $30$ 秒暗記に限らず、数学は何度も復習することが大切ですので、
- しっかりと $30$ 秒暗記ができていたものには◎(もしくは何もつけない)
- $30$ 秒暗記ができていないものには✖や/
と印をつけて、後で見返して自分の弱点がわかるようにしておきましょう!
②「ストップウォッチ式計算トレーニング」で計算力を上げる
みなさんお持ちの”スマホ”にストップウォッチ機能が付いてますので、それを使えばOKです。
これは「計算が遅い」「計算が正確じゃない」と悩んでいる方にとてもおすすめです。
計算力はマジで大事です。教員の頃は、「 $50$ 問平方完成テスト」というものを作り、生徒に $25$ 分で解かせてましたね。笑
また、$1$ 回目:110秒、$2$ 回目:90秒、…みたいに、参考書の解説の部分などにメモをしておくと、成長を実感しやすくモチベが上がるので楽しいです。
ただ、ノートにメモをしてしまうと、「あれ…どこにメモしたっけ?」と探すのに一苦労ですので、気をつけてくださいね。
計算力をより効率的に身に付けたい方は「合格る計算」をやり込もう
実は、”計算力を鍛えるための”参考書というものがたくさん出版されています。
中でもこの「合格る計算」は、計算力を上げるちょっとしたコツも解説してくれているので、非常におすすめできる参考書です。
たとえば $7!=5040$ は、「 $5!$ に $6$ をかけて $7$ をかけることですぐに求められる」などのちょっとした工夫も解説してくれています。こういう部分で計算力は差がつくので、「階乗計算のコツなんてあるんだ…!」と感じた方はぜひ取り組んでみましょう!
③自分にとって少し難しいと感じる入試問題を友達に出して議論する
これは、STEP3の「初見で解法を思いつく力」を鍛えるにはうってつけの勉強法です!
しかも友達とできるから、楽しそうですね…!
おすすめは、「自分及び友達の志望校±5(偏差値)レベル」の過去問から出題することです。
「ちょっと難しい…。でも一生懸命考えたら行けそうかも…。」と感じる問題をセレクトするのがいいですね^^
過去問演習は、解答を作り上げることも大切ですが、それより「解法を思いつくこと」の方が極めて重要です。
だって、解答の方針が見えないと、$1$ 行目をスタートすることすらできないですからね(^_^;)
この勉強法は、ついでに友達の数学力も伸ばせる一石二鳥の方法です!誰かと一緒に学んでいくというのも、勉強においては大切ですよ♪
以上、ちょっと変わったユニークな勉強法を $3$ つご紹介しました!
すぐに実践できるものばかりですので、ぜひ一度試しにやってみていただければ幸いです^^
まとめ:文系数学の勉強法は色々ある!自分にあったものを適宜選択しよう。
いかがでしたか?
自分にあった勉強法を見つけることはできましたか?
数学ができるようになるための最も近い道は、「数学を好きになってしまうこと」です。
そういう目的もあって、この記事ではゲーム感覚で楽しめる勉強法に限定して解説してきました。
でも、数学を好きになる入り口には非常におすすめなものばかりですので、ぜひ一度トライしてみてくださいね♪
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