こんにちは、遊ぶ数学のウチダです。
株式会社リクルートさんが提供している、学習補助サービス「スタディサプリ(以下「スタサプ」で統一します)」は、皆さん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
さて、そんな有名なスタサプですが、
本当にスタサプを使って大学受験を勝ち抜くことなんてできるの?それがわからないから、使うのをためらってます…。
親から「塾に行きなさい」って言われてるんだけど、どうしても塾には行きたくなくて…スタサプで大学受験対策ができるなら、そうしたいです。
以上のように悩んでいて、まだ手を出せていない方は多いと思います。
ということで本記事では、スタサプを使って大学受験を勝ち抜くための基本的な考え方や具体的な方法について、
- 東北大学理学部数学科卒業
- 実用数学技能検定1級保持
- 高校教員→塾の教室長の経験あり
の僕がわかりやすく解説します。
スタサプだけで大学受験は勝ち抜けるのか?【結論:使い方によっては誰でも可能です】
先に結論からお伝えします。
塾や予備校に通わず、スタサプだけで大学受験を勝ち抜くことは十分可能です。
しかし、当然ながら塾のように強制力が働いたり管理してもらえたりはしないので、自己管理能力は問われます。
自己管理に不安があるから、やっぱり塾に通った方がいいのかな…?
「自己管理に不安があるから塾に通う」は少々判断が早すぎます!真に大切なのは、「自分にあった適切な目標設定をしてモチベを保つこと」なのです!
ここで一度、大学受験の鉄則をお伝えしておきましょう。
受験の鉄則は「過去問が解けるようになること」
大学受験に限らず、最も信頼性のある教材は”過去問”です。
つまり、理想論を言えば「過去問さえあれば、どんな大学でも最高の対策ができる」ということになります。
しかし、人生そう簡単にはいきません。
いきなり過去問にチャレンジすると、難しすぎて訳が分からず、挫折してしまう人がほとんどなのではないでしょうか?
だからこそ
- 学校の授業
- わかりやすい参考書
- 日頃の問題演習
- 塾や予備校などでの補助学習
- スタサプなどの映像授業
- 個々に悩みを解決してくれる家庭教師
こういったところに需要が生まれるのです。
さて、思い出してみると、ゴールは決まっていました。
先程からお伝えしている通り、ゴールは「行きたい大学の過去問で合格最低点以上の点数が取れるようになること」です。
つまるところ、「そのゴールさえ達成できるのであれば、途中の道はいかなるものでも構わない!」、ということが私は言いたいのです。
たしかに…!盲目的に「大学受験は塾に行くもんだ」という思い込みがあったけど、冷静に考えれば手段は何でもいいよね!
まさしくその通りです!しかも塾だと、「その塾のルールに従わなければいけない」「通学に時間がかかる」などの思いがけないデメリットもあります。
自分には塾しかない…と思いこんでいる人にこそ、一度スタサプを試してみてほしいと思います。
基礎が固まっていない高1~2生は超おすすめ!
さて、ここで次なる疑問が湧いてくると思います。
いろんな選択肢があるのはわかったわ。でも、スタサプが自分に向いているのか、まだ不安です…。映像授業は受け身になっちゃうとかよく言うし…。
ということで次は、スタサプが特に向いている人について、解説していきたいと思います。
これも結論からお伝えすると…基礎が固まっていない高1~2生には超おすすめ、です!
基礎が固まっている高1,2生はごく少数かと思いますので、つまるところほぼすべての非受験生におすすめだと言えますw
まず、スタサプの授業はわかりやすい、かつ面白いを見事に体現してます。
英語では関先生、数学では堺先生の授業が人気です。
しかもしかも、スタサプの実際の授業動画は「非常に網羅性が高い&演習問題までついてくる」という、死角がない充実度なんです…!
↓のように、授業動画の理解度をチェックする演習問題が、網羅的に出題されるので、参考書を買わなくてもOK!!
スタサプって、てっきり「映像授業だけ」だと思ってましたが、そんなことないんですね!演習問題までついてくるなら、参考書いらなそう…(笑)
今の時代、参考書をほとんど使わずスタサプで勉強している高校生も、まだ少ないですがいますよ^^今後はより増えていくでしょうね!
「基礎が固まらず悩んでいる」という高1,2生は、受験生になってしまう前に早めにスタサプで基礎を固めてみましょう!
高3生であっても、補助的に使うのであればOK
時間がまだたっぷりある高1,2生とは違って、高3生ともなると本格的な受験勉強が始まります。
そこから基礎固めをしよう…と思っても、間に合わない可能性もあるでしょう。
しかし、スタサプの授業は1コマ約15~20分と集中しやすいので、苦手をピンポイントで克服することだってできます。
よって、時間がない高3生であっても、補助的に活用するのであればスタサプはかなり有効な武器になります。
「時間がない」と言ってますが、志望校のレベルによっても異なります。高3生や浪人生であっても、7~8月までであればまだ基礎固めをしていても間に合う場合が多いので、そこまで不安にならないでOKです!
【決定版】スタサプだけで大学受験を勝ち抜く具体的な4STEP
スタサプの有用性はある程度実感してきた頃かと思います。
ではここからは、もっともっと具体的に「スタサプだけで大学受験を勝ち抜く方法」を $4$ ステップに分けて解説していきたいと思います!
①神授業を見る
「神授業。いつ見るか?今でしょ!」
ということで、まずは神授業を見ます。
ここでポイントなのが、1日ごとにしっかりと目的を決めること。
- 今日は、円順列の応用問題が解けるようになろう。
- 今日は、ユークリッドの互除法の原理について学習し、仕組みを証明できるようにしよう。
以上のように目的を決めないと、ただ授業動画をダラダラと何本も見てしまうことになります。
Youtubeとかをダラダラ見続けちゃうのは、この意識が抜け落ちているからなんですね…。でも自分でこれを管理するのは不安があるのですが、なんとかならないですかね?
それであれば、スマホの設定から利用を制限しましょう。iPhoneユーザーであれば、「設定」→「スクリーンタイム」→「App使用時間の制限」から、上限を設定できます。
ここは工夫の仕方が無限にあるところなので、ぜひ自分にあった方法を探してみましょう!
あとは、神授業を見るときに、$1$ 倍速だとどうしても時間がかかりすぎてしまうため、$1.25$ ~ $2$ 倍速再生して時間を短縮するのも、個人的にはおすすめです。
②付属の問題を解く
残念ながら、いくら神授業であっても、神授業を見ただけでは成績は上がりません。
最も重要なのは、直後に行う質の高いアウトプットです。
スタサプの授業動画には、ほとんどすべての動画に対応する演習問題が付いています。「どの参考書を取り組めばいいかわからない…」という方は、まずはこれらの問題から取り組んでみましょう。
これは決して後回しにしないでください。インプットした”直後に”行うことに意味があります。
また、できれば週末や月末などに、スラスラと解けなかった問題についてはもう一度取り組むことをおすすめします。
なぜなら、人間は時が経つにつれ、一度理解したことも思い出しづらくなってしまう生き物だからです。
↑の図は、人間の脳のメカニズムである「エビングハウスの忘却曲線」を、わかりやすく図にしたものです。
※あくまでイメージですので、具体的な値に正確性はありません。
復習方法もテスト形式にするなど、なるべくアウトプットの機会を増やしていくと、より記憶に定着していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
③(必要があれば)参考書で同じ範囲を学習する
さて、先程も”エビングハウスの忘却曲線”を使って示したとおり、人間はアウトプットの機会がないと忘れていく生き物です。
これは脳のメカニズム上、しょうがないですし、むしろそうあるべきです。
そうじゃないと、辛い記憶が一生鮮明に残ってしまいますからね…。
そうやって、脳のメカニズムを受け入れると、「参考書を使って類題をたくさん解く」という発想に、必然的に達するかと思います。
ただ、ここで重要になってくるのが、「良質かつ必要性のあるアウトプット」です。
いくら素晴らしい参考書だからといって、取り組み方を間違えていたり、そもそもレベルにあっていなかったりすると、いいアウトプットとは言えませんね。
筆者のウチダ的には、まずは教科書と学校で指定されている問題集で学習してみて、それで何か問題があったら参考書の購入を考えてほしいなと思います。
高校数学おすすめ参考書一覧は、別記事で詳しく解説しておりますので、こちらもぜひ参考にしてください♪
参考書を選ぶ基準は2つあるって…?
結局ラストは「過去問」!?
以上について、わかりやすく丁寧に解説します。
「共通テストが不安」「二次試験が解ける気がしない」と感じている方は必見です。
④基礎が固まったら、早めに過去問演習にうつる
参考書やスタサプなどの教材は、よくも悪くもユーザーの心を考え、「いかに楽しく勉強できるか」を重視して作られています。
なので、「いつまでも参考書学習していたい」「いつまでもスタサプを見ていたい」という罠にハマりやすいんですよね…汗
口を酸っぱくして言いますが、過去問以上に最強の教材はありません。
塾に通おうが独学でやろうが、最終的にはどちらとも過去問対策に行き着きます。
だからこそ、「参考書学習をいつ卒業しようか」という観点は、常に持っておいたほうがいいです。
ウチダ的におすすめなのは、ちょっと早すぎるかも…と思うタイミングで過去問を一度解いてみることです。
別に過去問演習に入ったからと言って参考書学習に戻れないわけではないので、早めにやることに越したことはないです。
過去問演習を続けていい判断基準とかはあるんでしょうか?
はい。解説が理解できれば続けてOKです。解説が理解できると分析ができて、弱点の補強ができます。すると、過去問演習をやればやるほど点数が上がっていくという現象が起きます。
過去問の使い方に関しては、別記事で解説しておりますので、気になる方はこちらの記事もチェックしてみましょう!
赤本や青本(その他緑本・白本・黒本・紫本)の特徴
東進過去問データベースと大学受験パスナビは超おすすめ!
以上について、わかりやすく丁寧に解説します。
「過去問の正しい使い方がよくわからない…」と感じている方は必見です。
【必見】スタサプのおすすめの利用方法3STEP
ここまでで、スタサプを使った大学受験の勝ち抜き方については、かなりイメージできたのではないでしょうか?
ではここからは、スタサプを実際に利用する手順を、具体的にわかりやすく解説していきたいと思います。
①まずは無料会員登録で、自分との適性をチェック
「いきなり有料会員登録はハードルが高い!」というのは、スタサプさんも重々理解しています。
なので、無料会員登録するだけで、少しではありますが神授業動画を何本か見れるようにしてくれています。
無料会員登録はとても簡単で、下の画像のように、「個人情報を入力」→「メアドで本人確認」すれば完了です!
ここまで登録できたら、科目問わず神授業が何本か見れるようになります。また先述したように「わかりやすい解説付きの演習問題」もたくさんあるため、腕試しに何問か解いてみてみましょう!
①神授業を $5$ 本程度視聴する。
②演習問題を $30$ 分かけて色々解いてみる。
③丸付けをする際、「解説のわかりやすさ」に注目する。
②ベーシックコースに申し込み、自分の苦手な単元を網羅的に学習
さて、無料会員登録でお試し利用できましたか?
この時点で、
- スタサプの授業内容に疑問を感じた方
- 演習問題の解説がわかりづらい…と感じてしまった方
- サービスはいいと思うが、自分には向いていないと感じた方
は、有料会員登録はやめておいた方がいいでしょう。
試してみたけど、動画はわかりやすいし演習問題も充実してるから、有料会員登録してみようと思ったよ!
それでは、有料会員登録の方法についても、解説していきますね^^
といっても、やり方は至ってシンプルです。
「ホーム」→「サポートWeb」→「利用状況」と進み、$3$ つの支払い方法から選択するだけでOKです。
できれば親にお願いしなくてもできるキャリア決済の方がいいんだけど、それだと14日の無料体験はないんですね…。
そこはスタサプ側の事情ですから仕方がありません!無料会員登録でもいくつかの動画を視聴することはできたと思うので、ここで決断してしまってもいいかもしれませんね。
無料会員登録した日にちから $3$ 日を過ぎると、クレジットカード決済でも $14$ 日の無料体験はなくなるのでご注意ください。
⚠超注意⚠iPhoneユーザーはアプリ経由で決済すると月額料金が高くなります
知っている人は知っていると思いますが、iPhoneはアプリ経由で決済すると”iTunesストア利用手数料”がかかります。
これが結構高くて、なんと月額料金が2,800円(税込)にまで膨れ上がってしまうのです…!!
まじか…知らなかった。あぶねー。。
たとえばYoutubeプレミアムとかも、iPhoneのアプリ経由で決済すると月々約400円ぐらい高くなってしまいます。これは知っているかどうかでしかないので、この機会に決済の仕組みについて理解しておきましょう!
2021年8月時点では、ブラウザ経由で申し込むと月額2,178円(税込)ですので、約600円もの差があります。これは非常にもったいないので、必ずブラウザ経由で申し込むようにしましょう!
(アプリ経由で支払うことに問題があるのであって、アプリを使うことにはなんら問題はございません。むしろスタサプアプリは使いやすくてとてもおすすめなので、ぜひインストールしてください^^)
③「塾に通うお金がない」「塾に通いたくない」という方は、合格特訓コースもおすすめ!
ここまで、スタサプは「あくまで自己管理ができる人向けのサービスだ」みたいな論調で、話を進めてきました。
しかし!実はスタサプにも「個別指導」のようなサービスがあること、ご存知でしたか???
それもなんと、月額たったの10,780円(税込)という破格のサービスです!!
個別指導の塾と比べたら、めちゃくちゃ安いですね!これなら親にお願いできそう…!!
コーチがついているという安心感は絶大なので、もし可能であればぜひともやっておきたいですね。といっても月額1万円の出費は、親からしたらなかなか大変なので、やるからにはちゃんとやってくださいよ!(笑)
しかし、この合格特訓コースには入塾制限があり、2021年8月現在では高2以下の生徒のみを対象に受け付けております。
これは、志望校合格までの十分な演習量を確保するため、とのことです。
「塾には通いたくないけど、塾みたいなサービスが受けられたら最高だ」と考えていた方は、ベーシックコースを十分に取り組んでみた後に検討してみましょう。
まとめ:スタサプだけで大学受験は戦えます。大切なのは正しい勉強を継続できる環境づくり!
最後に、本記事の要点をまとめます。
- 受験勉強のゴールは「過去問でいかに点数が取れるか」であり、それまでの道のりは何だっていい。
- スタサプはたった月額2,178円(税込)で、約4万本の神授業動画が見放題!しかも演習問題も豊富です☆
- 月額10,780円(税込)で、個別指導塾のようなサポートも受けられますが、入塾制限があるためお早めに。
以上、スタサプだけで大学受験を勝ち抜く方法でした!
繰り返しになりますが、大切なのは「塾に通うこと」ではなく「大学受験で合格すること」です。
ウチダの肌感覚的には、約半数ぐらいの高校生はスタサプで成績を上げることが可能だと思います。
ぜひ自分にあった方法を模索していきましょう!
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