こんにちは、ウチダです。
「学習時間と成績」だったり「睡眠時間と幸福度」だったり、$2$ つの要素の間に成り立つ関係を調べたいときがあります。
その時に用いられる図が「散布図(さんぷず)」と呼ばれるものです。
[ふきだし set=”悩む男性”]散布図を使うと何が調べられるのか、詳しく知りたいです。[/ふきだし]
[ふきだし set=”悩む女性”]エクセルを使って散布図を書きたいんですけど、書き方がよくわからないです。[/ふきだし]
よって本記事では、散布図とは何かから、相関関係と相関係数、さらにエクセルを使った散布図の作り方(書き方)まで
- 東北大学理学部数学科卒業
- 教員採用試験に1発合格 → 高校教諭経験アリ
の僕がわかりやすく解説します。
散布図とは何か【2つの変量の相関関係を表すグラフです】
変量 $x$,$y$ のデータを点で表し、相関関係を視覚的にわかりやすくした図のこと。
たとえばこんな感じの図です。
散らばっているように見えるから「散布図」と呼ばれ、英語では「Scatter plot」と言います。
[ふきだし set=”考える男性”]散布図を見ると、数学の点数が高い人ほど理科の点数も高くなることが読み取れるね![/ふきだし]
[ふきだし set=”ウチダ”]厳密にいえば、数学の点数が高い人ほど理科の点数も高くなる“傾向がある”ことが読み取れます。[/ふきだし]
次の章で、「~の傾向がある」の部分をもっともっと掘り下げていきます。
相関関係?相関係数?
注意すべき点として、散布図で読み取れるのは「因果関係」ではなく「相関関係」だということが挙げられます。
- 因果関係:$A$ が起これば必ず $B$ が起こる(原因→結果)。
- 相関関係:$A$ が起これば $B$ が起こりやすい(起こりにくい)。
先ほどの例で言えば、$$(数 \ , \ 理)=(70 \ , \ 90) \ , \ (80 \ , \ 70)$$
が理解するのによい例です。
数学の点数は上がってるけど、理科の点数が下がっている生徒もいるから、絶対そうとは言い切れないわね。
また、この相関関係を数値を使って表したもの。
それが「相関係数(そうかんけいすう)」です。
[ふきだし set=”ウチダ”]これ以上の詳しい話は、下記の参考記事をご覧ください。[/ふきだし]
とりあえずまずは、「散布図から相関関係を大まかに読み取ることができる」ことを理解しておけばOKです。
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エクセルを使った散布図の作り方(書き方)を解説します
では次に、エクセル(Excel2016)を使って散布図を作る方法を解説します。
まず、散布図にしたいデータを普通に入力します。
その後、下の画像の $①~③$ の順番で操作を行います。
そうしたら右側に「散布図」が出てきます。
あとは細かい設定を、以下の手順 $①~③$ の通りに行えばOKです。
色や近似曲線など、さまざまな要素がありますので、必要に応じて使い分けてください。
散布図に関するまとめ
本記事のポイントをまとめます。
散布図を使えば、会社や学校でプレゼンをする際に、相手にわかりやすく伝えることができます。
ぜひ、エクセルの基本的な使い方と一緒にマスターしておきましょう!
数学Ⅰ「データの分析」の全 $18$ 記事をまとめた記事を作りました。よろしければこちらからどうぞ。
おわりです。
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